本日は日系オーストラリア人R&BシンガーソングライターのJojiから"Sanctuary"です。この曲を含むアルバム”Nectar” (2020) は全米チャートで3位を記録しました。大阪府出身のJojiことジョージ・クスノキ・ミラーは日本人の母とオーストラリア人の父を持ち、2017年までは、チャンネル登録者数合計1100万人以上の有名Youtuberとして、”Pink Guy”名義でピンクの全身タイツを身に纏い、街中で得意なブレイクダンスを披露したり、コメディー・ヒップホップのアルバムをプロデュースしたり、”Filthy Frank”名義で主に政治やポップカルチャーなどについて”物申す”系の動画を上げたり、はたまた一人で何役もこなし友人や他の有名Youtuberも出演する寸劇を繋ぎ合わせて大河SFコメディドラマのようなものを制作するなど、多岐にわたって活動していましたが、詳細は不明なものの、持病(発作を伴うてんかん(?))の悪化や、”キャラクターを演じる自分ではなく、ありのままの自分をファンに認めて欲しい”という思いからyoutube活動を休止し、翌年、R&Bシンガーソングライターとしてアルバム”BALLADS 1”(代表曲は”Slow Dancing in the Dark”)をリリース、甘く切ない歌詞や哀愁漂う歌声が人気を博し、瞬く間に全米チャート3位を記録しました。Youtuberとしてだけではなく、シンガーソングライターとしての地位も確立したJojiは、今や最も有名な日本人アーティストの一人と言っても過言ではないでしょう。

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[Verse 1]
Go ahead and bark after dark
夜闇の中、僕を呼ぶ声がする
Fallen star, I'm your one call away
流れ星、直ぐに君の元へ駆けつけるから
Motel halls, neon walls
モーテルの廊下、ネオン看板
When night falls, I am your escape
日が落ちるとき、僕は君の安息地だ

[Pre-Chorus]
When you lay alone, I ache
君が独りで寝ていると思うと心が痛い
Something I wanted to feel
でもその痛みこそ僕が感じたかったものなんだ

[Chorus]
If you’ve been waitin' for fallin' in love
君がもし恋に落ちるのを待っているなら
Babe, you don’t have to wait on me
僕のことを待たなくていいよ
'Cause I've been aimin' for Heaven above
だって今までずっと天国を目指してきたから
But an angel ain't what I need
でも僕が欲しいのは天使じゃないんだ

[Verse 2]
Not anyone, you're the one
More than fun, you're the sanctuary
楽しいなんて言葉じゃ表せない、他の誰でもない
君こそが僕の安息地だ
'Cause what you want is what I want
君も僕も欲しいものは同じなんだから
Sincerity
誠実さ

[Pre-Chorus]
Souls that dream alone lie awake
独り夢みる魂は眠らない
I’ll give you somethin’ so real
本物の愛をあげるよ

[Chorus]
If you've been waitin’ for fallin' in love
君がもし恋に落ちるのを待っているなら
Babe, you don't have to wait on me
僕のことを待たなくていいよ
'Cause I’ve been aimin' for Heaven above
だって今までずっと天国を目指してきたから
But an angel ain't what I need
でも僕が欲しいのは天使じゃないんだ

[Bridge]
Hold me oh so close
もっと僕を抱きしめてくれ
'Cause you never know
Just how long our lives will be
人生がいつまで続くか
知る由もないんだから

[Chorus]
If you've been waitin' for fallin' in love
君がもし恋に落ちるのを待っているなら
Babe, you don't have to wait on me
僕のことを待たなくていいよ
'Cause I've been aimin' for Heaven above
だって今までずっと天国を目指してきたから
But an angel ain't what I need
でも僕が欲しいのは天使じゃないんだ

曲の歌詞自体もそうですが、レトロなスタートレック風のMVにも、興味深いメッセージが隠されているようです。



Joji演じる宇宙船の副船長は悪の帝王を倒した後、船長と乗組員らとともにあてもなく宇宙を漂っていた。目的を失い無気力になった彼は、船長と二人で悪の帝王を追っていたときの思い出に耽るばかりであった。それを見た船長は、義眼を着けていた悪の帝王と同じように自らの左目を刳り貫き、乗組員を殺し、脱出ポッドに乗り逃走する。その眼球を手にして彼の思いを理解した副船長は、乗組員に彼を追跡するように命じる。新たな目的を与えられた彼の顔には、あのときの微笑みが浮かび上がるのであった。